先日、ホームページを見てご来店いただいたお客様の依頼で、
「某チェーン店に出したところ更に汚れて返って来たので何とかして欲しい」とのこと。
確認させてもらったところ、至るところにシミがありました。
このお客様、その店に出す前の写真をスマホに保存されていたので比較してみると確かにシミが拡大し、シミがなかったところにまでシミが出来てる‥‥‥
どんな処理をしたかは分からなかったのですが、何だかすぐに落とせそうだったので引き受けさせてもらいました。
案の定、イージーなシミ。
シミというか雑な仕事?の後処理でした。
コレはクリーニング店のアピール不足。
コレはお客様のためにもクリーニング業界のためにもイカンってことで、
簡単にザクッリ説明します。
ひとえに「クリーニング」の看板掲げているといってもピンからキリまであります。
チェーン店と個人店の大きく2種類にわかれます。
チェーン店は全国展開する大手から地域の数店舗のチェーンまであり、
取次店(受付のみ)を数店持ち工場で一括処理するスタイルで、受付はパートもしくは従業員、工場もパート中心で
専門的な技術や知識のある人はごくわずかです。
この辺だと大型商業施設やスーパーに店舗を持つところはおおよそチェーン店です。
個人店は受付と工場が一緒になっていることが多く、
だいたい店主とその家族、数名のパートさんで稼働してます。
個人店はどちらかというと少し目立たないところにあることが多いです。
チェーン店は目につくところに店舗があるのでわかりやすいです。
特徴は早い、安い(ケースによりけりですが)。
しかし技術はそれ相応です。
個人店は、
時間はそれなりにかかるけど丁寧な仕事ができます(その辺りもピンキリですが)。
集配もしてくれるし、工場一体なので要望も伝わりやすいです。
なぜチェーン店が安くできるかというと、
簡単に云うと手間をかけていないからです。
工場に全部集めて大量に処理してますから1点あたりのコストも低いです。
しかもシワやシミに手間かけないから人件費も抑えられ、早く安くできるのです。
しかしチェーン店が悪いとは思いません。
また個人店がベストとも思いません。
ご利用されるお客様が選ぶことです。
飲食店で例えるならわかりやすいと思います。
牛丼チェーン店で老舗洋食店の味を求めるのは無理です。
老舗洋食店で500円以内ですませようとするのも無理です。
そのお店にいる人がかけてる手間や想いがまるで違います。
手間ヒマをかけ少しでも美味しくしようと思っていたら、安く早くは難しくなります。
ただ残念なのは、キレイなラインの服が哀れな姿に仕上がっているのを見るのは切ない気持ちになります。
これはチェーンでいいや、これは大事にしたいから信頼できるところ。
こんな感じで使い分けていただければ幸いです。
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